特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見
【CASE】
㊷ Parkinson病患者の黒色嘔吐で確認すべき薬剤
松本 朋弘
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1公益社団法人 地域医療振興協会 練馬光が丘病院 総合救急診療科
キーワード:
Parkinson病
,
黒色嘔吐
,
L-DOPA製剤
,
酸化マグネシウム
Keyword:
Parkinson病
,
黒色嘔吐
,
L-DOPA製剤
,
酸化マグネシウム
pp.750
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203230
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患者:70代、男性。
5年ほど前にParkinson病の診断を受けている。1週間前から便秘症が増悪傾向であった。救急外来受診当日、昼食後に黒色嘔吐をしたため、救急搬送となった。バイタルサインは安定し、一般血液検査では貧血は認めず、緊急内視鏡検査を施行するも明らかな潰瘍等は認めなかった。この数カ月、食事中にむせることが多かった。便秘症に対して酸化マグネシウムが増量されていた。
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