投稿 GM Clinical Pictures
子宮筋腫の既往のある34歳女性の下腹部痛
若林 崇雄
1
,
須藤 大智
1
1JCHO札幌北辰病院 総合診療科
pp.245-246
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
CASE
患者:34歳、女性。
既往歴:子宮筋腫、子宮内膜症。
現病歴:6日前から持続する下腹部痛を訴えて近医より紹介された。バイタルサインは正常。腹部診察では腹膜刺激徴候や周期的な疼痛を認めなかった。痛みは消炎鎮痛薬を内服するとやや軽快するものの、持続していた。
血液検査:軽度の炎症反応とHb 10.2g/dL、MCV 78.7fLの小球性貧血を認めた。妊娠反応は陰性。
画像所見:子宮内膜症に対して経口避妊薬を内服していたため、深部静脈血栓症などを鑑別にCT(computed tomography)検査を行ったところ、子宮体部右側壁の筋層内に71mm大の低吸収腫瘤を認めた(図1)。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.