#総合診療
#書評:—ビビらず当直できる—内科救急のオキテ
田中 竜馬
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1Intermountain LDS Hospital 呼吸器内科・集中治療科
pp.204
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201911
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「救急」といっても、多発外傷とか心肺停止とかがひっきりなしに救急車やヘリコプターで運ばれてきて、開頭も開胸も開腹もなんでもこなしてしまうドラマに出てくるようなところばかりではありません。当直などで勤務するのは、お腹が痛かったり、めまいがしたり、なんだか普段よりボーッとしていたりといった、ごく普通の訴えの患者さんが来るような内科的な要素の強い救急外来ではないでしょうか。
ごく普通の救急とはいっても、やっぱり当直は怖くないですか? 通常の外来とは異なり、ほとんどの患者さんはあまり情報のないまっさらな状況で来て、常に真剣勝負のようなドキドキ感がありますよね。救急デビューしたての時期はもちろん、「そろそろ慣れてきたかな」と思ってからも(むしろそういう時ほど)足元をすくわれることが少なくありません。ウォークインだからといって軽症とはかぎらず、胃腸炎だと思ったら虫垂炎だったり、かぜだと思ったら髄膜炎だったり、過換気だと思ったら肺塞栓だったり、酔っ払いだと思ったら小脳梗塞だったり、と重症患者が紛れ込んでいることもざらにあります。
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