特集 意外な中毒、思わぬ依存、知っておきたい副作用—一般外来で!OTCも処方薬も!
【コラム】
銀杏で痙攣?
高岸 勝繁
1
1京都岡本記念病院総合診療科
pp.192-193
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201903
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ある秋の午後の救急外来に、特に既往のない70歳台男性が、全身強直性痙攣で搬送されて来ました。ジアゼパム5mgを投与し、痙攣は消失。血液検査、頭部画像検査では、原因となる異常は認められませんでした。
家人より、最終食事摂取を聴取したところ、
孫「そういえばおじいちゃん、午後、銀杏をずっと食べてたわ」
娘「あー、たくさん食べとったね。好きなんよ、あの人」
との情報がありました。その時はあまり気に留めていませんでしたが、その後、何かその言葉が引っかかり、「銀杏」「痙攣」で検索をかけたところ、なんと銀杏中毒で、「痙攣発作」の報告があるではないですか!
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