#総合診療
#書評:—この熱「様子見」で大丈夫?—在宅で出会う「なんとなく変」への対応法
齊藤 裕之
1
1山口大附属病院総合診療部
pp.443
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201429
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在宅医療のフィールドほど多職種連携の効果が発揮される場はなく、だからこそ医師・看護師・ケアマネジャーが、それぞれの思考プロセスを共有し、患者のケアに取り組む姿勢が重要である。
本書は、これまで状態が安定している患者宅へ訪問した際、「あれ!? いつもと違うな?」という小さな変化を感じる場面から始まる。「普段は和やかな表情の寝たきり患者の意識レベルがなんとなく変」「ここ1カ月間、食事量が徐々に少なくなっている」「オムツ交換をした際に、オムツに少量の出血が付着していた」など、日常の訪問看護・訪問診療で遭遇する頻度の高い状態変化が25話もちりばめられており、看護師と医師の対話形式でお互いの思考プロセスを共有している。
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