55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・14
—「病い」へのアプローチ1—Clinical Method in Family Medicine:FIFE
藤沼 康樹
1
1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
pp.288-293
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201375
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
プライマリ・ケア外来診療では、「疾患」へのアプローチ、すなわち医学的診断・治療を実施することが、患者が直面している問題に直結しないことがよくあります。しばしば、受診理由や健康問題が「患者にとってどういう意味をもっているか」にアプローチすることが必要になります。
家庭医療学においては、前者は「疾患(disease)」へのアプローチ、後者は「病い(illness)」へのアプローチと呼ばれ、この2つのアプローチを同時並行的に実施することが、家庭医らしい臨床的方法(clinical method)とされます1)。このことを知ってから、私自身、プライマリ・ケア外来において患者さんがぜんぜん違って見えるようになったことを、今でも鮮明に覚えています。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.