国試にたずねよ・8
“失敗(failure)”を知れば、failureなし
山中 克郎
1
1諏訪中央病院総合内科
pp.1138-1141
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201084
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AI(人工知能)の技術革新は目覚ましい。10年後にどんな医療が構築されているのか、楽しみだ。自動運転のタクシーが普及すれば、運転ができない高齢者もいつだって通院が可能だ。病院に着くと、ソフトバンク社のPepperのようなロボットがやってきて、問診室へ案内される。問診室では「攻める問診」により詳細な病歴が聴取され、すぐに診断がつくことだろう(職探ししないといかんな)。
診察室での患者との会話はカルテに音声入力され、検査の説明もAIがすべてやってくれるとありがたい。X線診断や病理診断の多くは、AIに置き換わるに違いない。最新のガイドラインも自動的に画面に表示され、医者は治療に集中できる。レセプトチェックからも解放される。
ついでに、構想を語るだけで、勝手にこの原稿を書いてくれると嬉しい。こんな未来を妄想していると、楽しい時間がどんどん過ぎるのである。早く原稿書けよ、私。
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