特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!
【実践編】
「がん治療・緩和ケア」を必要とする患者とのコミュニケーション
田中 桂子
1
1がん・感染症センター 都立駒込病院 緩和ケア科
キーワード:
緩和ケア
,
バッドニュース
,
コミュニケーションスキルトレーニング
,
SHAREプロトコール
Keyword:
緩和ケア
,
バッドニュース
,
コミュニケーションスキルトレーニング
,
SHAREプロトコール
pp.604-608
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200912
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Case
伝えたけど伝わっていなかった残念な一例
患者:65歳、女性。子宮体がん、腹膜播種、肝・骨転移。
「『腫瘍です』って言われて、『よかった! がんじゃなくて』って思いました。『体を輪切りにする』なんていう痛い検査や、『頭の中をのぞく』とかいう怖い検査はお断りしたんですが、息子がどうしてもやれっていうのでやりました。そうしたら、本当に輪切りされたり考えてることをのぞかれたりするわけではなかったんで、よかったですけど。それから、『標準的治療』っていうのをしました。あの時、標準コースじゃなくて、松竹梅の松コースをお願いしていたらよかったんですかね。『棺桶屋に行け』って言われたんで、びっくりしたんですが、『かんわけあ』なんですね。そうそう、『男性ストッキング』を買えと言われたんですが、女性用は売ってますか?」
みなさんは、この状況を笑えるだろうか?
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