特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!
【実践編】
「総合診療病棟」でよくあるコミュニケーション不全とその対応
鄭 東孝
1
1独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター 総合内科
キーワード:
人としての関わり
,
マンネリ化した回診
,
ステレオタイプな声かけ
,
家族間コミュニケーション
,
せん妄
,
患者・家族との対立
Keyword:
人としての関わり
,
マンネリ化した回診
,
ステレオタイプな声かけ
,
家族間コミュニケーション
,
せん妄
,
患者・家族との対立
pp.581-585
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200905
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療現場での「良いコミュニケーション」の定義は難しい。
表面的に摩擦なく経過していれば良いわけではなく、医療者の立場を強化するような、言質をとられないような物言いが良いとも言えない。治療や病棟業務の円滑な進行につながるコミュニケーションは便利ではあるが、患者にとって良いものかどうかは別である。また、相手の認知をすべて受け入れることで対立を避けられるかもしれないが、標準的な診療の遂行に支障をきたす可能性もあり、また非合理的な認知をもった人もいる。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.