特集 これでパッチリ! 眼の健康問題
【総論】
—プライマリケア医のための—賢い点眼薬の使い方
石岡 みさき
1
1みさき眼科クリニック
キーワード:
点眼薬
,
アレルギー性結膜炎
,
抗ヒスタミン薬
,
初期療法
,
眼脂
,
ドライアイ
Keyword:
点眼薬
,
アレルギー性結膜炎
,
抗ヒスタミン薬
,
初期療法
,
眼脂
,
ドライアイ
pp.988-990
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200692
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花粉症(アレルギー性結膜炎)
抗アレルギー点眼薬を表11)にあげた.メディエーター遊離抑制薬はすでに起きているアレルギー症状には効果がないため,抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)のほうが主流となっている.この点眼治療をしてもかゆみがおさまらない場合にはステロイド点眼薬が追加となるが,時に眼圧を上昇させる副作用があるため2),定期的に眼圧チェックをできる環境になければ眼科を受診させたほうがよい(p.1004).
花粉が飛ぶ前から加療を始める「初期療法」(G1)は,点眼でも効果があることがわかっている3).以前はメディエーター遊離抑制薬の効果が出るまでに時間がかかるためと言われていたが,最近は抗ヒスタミン薬のケトチフェン,オロパタジン,エピナスチンにも初期療法の効果があるとわかっている.
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