特集 咳を聴きとり,咳を止める
【咳へのアプローチ:問診と身体所見を極めよう】
どう問診していくか?
喜舎場 朝雄
1
1沖縄県立中部病院呼吸器内科
キーワード:
咳嗽
,
経過
,
随伴症状
,
呼吸器症状
,
肺外症状
Keyword:
咳嗽
,
経過
,
随伴症状
,
呼吸器症状
,
肺外症状
pp.439-442
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200215
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Case
患者:46歳,男性.
家族歴:特になし.
職業:建築業.
現病歴:日頃から湿性咳嗽があるが,2週間程前から乾性咳嗽になり,普段よりも咳嗽の回数が多くなってきた.5日程前から徐々に倦怠感と食欲の低下があった.これらの症状が改善せず救急室受診.
経過:バイタルサインで微熱があり,呼吸不全はなかった.身体所見では腋窩の軽度の乾燥があり,呼吸音は正常であった.胸部単純X線写真では左上肺野に空洞性病変があった.2日連続で喀痰を提出し,2回目の喀痰でガフキー3号の結果が得られ,肺結核を考え,専門病院に転院になった.
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