特集 動悸・息切れ─ヤバい病気の見つけ方 そして見つからなかった時の対処法
【動悸・息切れ症状の標準的マネージメントとプラスワン】
慢性呼吸不全のマネージメント—呼吸リハビリテーションの重要性
武田 昭範
1
1国立病院機構旭川医療センター呼吸器内科
キーワード:
アドヒアランス向上
,
セルフマネージメント
,
栄養指導
,
吸入指導
Keyword:
アドヒアランス向上
,
セルフマネージメント
,
栄養指導
,
吸入指導
pp.38-41
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200043
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Case
呼吸リハビリテーションを導入した
中等度COPDの1例
患者:72歳,男性.
喫煙歴:1日40本,45年間.4年前に禁煙.
現病歴:持続する咳嗽,喀痰を主訴に68歳時に初診.画像上,気腫性変化がみられ,呼吸機能検査で%FEV1 51.8%,%FEV1 69.8%と中等度の閉塞性換気障害を認め,COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断となる.禁煙指導を行い,長時間作用型抗コリン薬による吸入療法を開始した.経過中,労作時息切れの増強あり,クリニカルパスを利用し,入院にて包括的呼吸リハビリテーションを導入し,運動療法に加えて吸入指導や栄養指導などを実施した.その後も外来にて定期的に継続している.患者自身の疾患に対する理解が深まったこと,呼吸リハビリテーションを中断することなく継続していることが,自覚症状の軽減,QOLの向上に繋がっている.
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