特集 見たい,知りたい,取り入れたい—糖尿病療養支援の工夫
病院内から地域に広げる糖尿病療養支援
中尾 友美
1
,
布井 清秀
1
,
川述 里美
1
,
足立 ムツ子
1
1社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院 糖尿病センター
pp.546-549
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
当院は福岡県久留米市に位置し,総病床数1,097の総合病院である.外来糖尿病患者数は約2,500人,糖尿病を専門に活動している医療スタッフは,専門医4人,専攻医2人,地域糖尿病療養指導士(CDEL)38人である.20年以上にわたり地域の糖尿病診療を牽引し,CDELの育成や日本糖尿病協会との共同で行う各種事業を積極的に実施している1).このような地域に密着した取り組みに加え,コーディネートナースを専属で配置し,かかりつけ医との連携を強化した.また,隣接する聖マリア学院大学(看護大学)の慢性疾患看護専門看護師も糖尿病チームに加わり,臨床研究の推進や,看護モデルを活用した療養支援を始めた.その後,ホスピタルマネージメント&ケアチームを結成,2015年から糖尿病センターへと発展し,病院内だけではなく地域に広げる糖尿病療養支援を展開している.
本稿では,当院の糖尿病センターの概要について述べるとともに,その取り組みや地域に向けた活動について紹介する.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.