特別企画 Masters' Case File◆心に残った症例
在宅自己血糖測定の測定ポイントを変更しただけで血糖コントロールが改善した一例
沢 丞
1
1川崎幸病院 内科
キーワード:
在宅自己血糖測定
,
食後血糖
,
staggered SMBG
Keyword:
在宅自己血糖測定
,
食後血糖
,
staggered SMBG
pp.474-476
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101760
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例の紹介
54歳,女性.
6年前に,糖尿病性ケトアシドーシスにてA病院に入院.混合インスリン製剤1日2回の従来法によるインスリン自己注射療法,および在宅自己血糖測定を導入された.退院後,重症低血糖にて同院に再入院している.半年後,B病院に転医した.5年前にヒューマログ®とヒューマリン®Nによる強化インスリン療法を導入された.しかし,その後も重症低血糖発作と,著明な高血糖を繰り返していた.2年前にランタス®に変更,1年前にノボラピッド®に変更しているが,依然として低血糖発作を繰り返していた.最終処方はノボラピッド®毎食直前6-6-7単位,ランタス®眠前12単位.血中C-ペプチドはB病院で3回測定しているが,いずれも感度以下.グルカゴン負荷試験は実施されていない.転居のため当院を紹介されて受診となった.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.