Japanese
English
特集 いま一度 低血糖を考える
運動療法と低血糖予防
Prevention of exercise-induced hypoglycemia for diabetic patients
清野 弘明
1
1せいの内科クリニック
キーワード:
①運動強度
,
②運動継続時間
,
③レジスタンス運動
,
④インスリン感受性
,
⑤遅発性低血糖
Keyword:
①運動強度
,
②運動継続時間
,
③レジスタンス運動
,
④インスリン感受性
,
⑤遅発性低血糖
pp.629-632
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101260
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
運動時におけるインスリンとインスリン拮抗ホルモンの動態
健常者での中等度の運動強度の運動中には血糖値はほとんど変化しない.これは,運動の刺激(ホルモン,神経を介した)で,肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生の増加により血液中にブドウ糖が供給される.この肝臓から供給され増加したブドウ糖が収縮している骨格筋にエネルギー原として取り込まれるため,血糖値はほとんど変化しない.
運動により血中インスリン値が減少し,グルカゴン,アドレナリン,ノルアドレナリン,コルチゾール値が増加することによりブドウ糖の供給と利用がバランスをとっているからである1).
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.