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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
療養姿勢
ヤング外来の必要性
Let's open the clinic for young patients with diabetes.
山本 壽一
1
1ハートライフ病院 糖尿病センター
キーワード:
ヤング糖尿病
,
intensive care外来
Keyword:
ヤング糖尿病
,
intensive care外来
pp.260-261
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100689
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1型ヤング患者の気持ちを理解しよう
1型糖尿病のヤング患者は受診することに大きな抵抗感を持っている.安心して受診できるヤング外来を作りたい.
外来指導の実際
□ヤング外来の必要性
ヤング外来は,1型糖尿病で小児科が治療対象としない年齢の患者をヤング患者とします.若年発症のヤング患者は,一般の糖尿病外来を受診することに抵抗感を持つことが多いものです.待合室で,他の2型糖尿病患者から「若いのに糖尿病になったの」「不摂生していたんじゃない」「食べ過ぎたの」などと声をかけられて不愉快な経験をした患者も多いでしょう.1型糖尿病では2型糖尿病と大きく異なるのが食事療法です.インスリンの絶対的な不足が病態のメインである1型糖尿病では健康的な食生活にインスリン治療を合わせていくことが治療の基本になります.2型糖尿病のように厳格な食事療法は要求されません.
ヤング患者の女性においては結婚,妊娠,出産や子育てなど糖尿病を持ちながら家庭生活を送らないといけません.このような状況において同病者からのアドバイスが大きな安心感をもたらします.
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