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進化する病院の勉強会――聖路加国際病院の「臨床研究勉強会」はおもしろい!
編集室
pp.877
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100428
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福井次矢氏(聖路加国際病院院長)は,雑誌「糖尿病診療マスター」の4巻9号(本年9月号)の巻頭インタビューで,病院における医療の質を表す指標(Quality Indicator)をまとめ,質の高い医療を提供しなければならないことを熱く語り,いま話題となっている.聖路加国際病院は,2005年5月に「臨床実践教育研究推進センター」を作り,そこに専任のスタッフを配置して,研修医だけでなく,いろいろな職種の教育のアレンジをして,研究についてもそこでサポートする体制を整えた.そして現在「臨床研究勉強会」を定期的に開催している.病院のあらゆる職種の人たちに向けた,臨床研究の方法論の勉強会だ.
9月7日の第7回臨床研究勉強会は,夜6時30分に70名ほどの参加者が集まり5つのテーブルに分かれて行われた.まずエクセルの裏技(中級編)からスタート.チューターは同センターの大出幸子氏.各ブースに置かれたPCを実際に操作しながらの学習が始まる.メニューは,1)平均値と四則計算(BMIの求め方),2)COUNTIF関数(集団の中に28歳は何人いるのか),3)DATEDIF関数(入院日時と退院日時から在院日数を正確に求める)である.
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