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特集 糖尿病外来 初診の心得十か条
―糖尿病の慢性合併症が出現している患者へのアプローチ―第八条 合併症の評価と説明による納得の治療が重要
Approach to the diabetics with diabetic complications
大石 まり子
1
1大石内科クリニック
キーワード:
糖尿病網膜症
,
糖尿病腎症
,
糖尿病神経障害
,
病診連携
Keyword:
糖尿病網膜症
,
糖尿病腎症
,
糖尿病神経障害
,
病診連携
pp.317-321
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100164
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初診のチェックリスト
□2型糖尿病では発症時期は不明であることが多く,診断・初診と糖尿病発症とはイコールではない
□合併症の出現・進行に関係する糖尿病の罹病期間を意識して診療
□初診時に糖尿病性合併症の状態を評価する
□糖尿病に対する患者の理解,先入観,治療に対する考えや信念を把握する
□治療歴のある患者では今までの治療がうまくいかなかった障碍が何であったかを考える
□合併症の進行した場合の将来像を説明し,イメージさせる
□患者の理解と納得を得ながら,治療を進める
□血糖値の改善を急ぐ必要はなく,ゆっくり,低血糖を起こさないように徐々に血糖をコントロールする
□神経障害の症状があるときには対症療法にて症状の軽減を図る
□他科との連携,とくに眼科との連携は必須
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