外来で見逃された症例―あなたの診断は?・37
腹部超音波検査で胃壁肥厚を認めた心窩部痛の患者
馬杉 綾子
1
,
生坂 政臣
1
,
遠藤 徹
2
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
2聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科
pp.885,972
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903352
- 有料閲覧
- 文献概要
症例:25歳,男性.2日前から胃痛が出現.昨日より,症状が増強し,さらに嘔吐を繰り返すようになったために当科を受診.症状出現前に魚介類の生食はしていない.既往歴,家族歴,服薬歴に特記事項なし.身体診察では,体温36.5℃で,心窩部に軽度の圧痛を認めるのみであった.血液検査では,WBC 10,700/μl,Hb 14 g/dl,CRP<0.3mg/dlであった.外来での腹部超音波像を示す(図1).
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.