Update '97
傷は乾かして治す?
仲田 和正
1
1健育会西伊豆病院整形外科
pp.651
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902216
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かつて,擦過傷に対して民間では,アカチンなどで消毒し乾かして治していた.一方,病院では今日に至るまでイソジン消毒の後,せいぜいソフラチュールを当て,ガーゼで覆い包帯をするのが一般的である.すなわち「傷は乾かして治す」というのが原則であった.
1960年代,Winterが創傷治癒での湿潤性の重要性を唱えてよりドレッシング(包帯法)の方法が徐々に変化しはじめ,最近ではハイドロコロイド製剤などの開発により大きく変わってきた.
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