JIM Report
精神科医からみたプライマリケア研修―国立東京第二病院での臨床研修経験から
松岡 豊
1,2
1広島大学医学部神経精神医学教室
2(現)国立呉病院中国地方がんセンター精神科
pp.75
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902063
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筆者は現在精神科医として大学病院に勤務しています.総合病院という性質上精神科でも身体合併症を持つ患者や,他科からの依頼を受けて身体疾患患者をみるケースも多々あります.こういった日常業務の最中に研修医時代を振り返ってみると,遠回りをしたような2年間でしたが,精神科だけでは学べない多くのことを経験できたと思います.そこで,本稿では筆者の研修医時代の紹介と現在へのつながりについて述べたいと思います.
筆者が卒後臨床研修を受けた病院は東京のベッドタウンに位置する緑がいっぱいの国立東京第二病院(以下,東二)です.東二はスーパーローテーション研修というスタイルを採用しており,内科系もしくは外科系の研修医を全国から公募しています.
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