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特集 治せるけが・うちみ・ねんざ
患者教育
予防できるけが・うちみ・ねんざ
The Injury Prevention of Motor Vehicles, Motor-cycles, Bicycles, Falls and Sports
箕輪 良行
1
1自治医科大学大宮医療センター
pp.248-252
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901776
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■外傷予防には生物学的,心理学的,社会的,経済的,文化的要因が絡んでいる.予防の対象とするものの特徴を疫学的に把握して予防の効果を明確にした調査研究がある.
■シートベルト着用は重症外傷を減らす.特に頭頸部,胸部,四肢,皮膚の損傷重症度と損傷数は有意に低減する.
■バイクのヘルメット着用は致命的な頭部外傷を減らし,入院例の総医療費を削減する.
■自転車のヘルメット着用率は英米では10%前後で地域キャンペーンで増加する.着用によって頭部外傷のリスクが低減して特に小児に有効である.
■高齢者の転倒は重症外傷や寝たきりにつながる.多角的介入により転倒リスクを低減できる.乳児の転落の予防には親へのカウンセリングが有効である.
■スポーツ外傷予防の防具や準備体操には運動力学的な根拠はあるが疫学的な根拠は乏しい.具体的な指針が示されている.
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