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特集 脱水を見逃していないか
脱水の治療と管理
検査,前処置の際に起こる脱水の特徴とその対応
Avoidance of Dehydration During Medical Management
野村 信介
1
1川崎医科大学腎臓内科
pp.510-511
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901527
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■高Ca血症を伴った多発性骨髄腫
患者 70歳,男性.
既往歴 10年来の高血圧.
検診で指摘された蛋白尿の精査を希望して外来を受診したところ,高Ca血症も合併していたので入院した.検査の結果,多発性骨髄腫およびBence-Jones蛋白尿が判明した.さらに肝内腫瘤も認められたため,血管造影を施行することになった.日ごろから便秘気味だったので,検査前に下剤と浣腸を施行した.造影剤は100ml使用し無事終了した.検査後,38℃の発熱があり,消炎鎮痛薬の坐薬を使用した.検査翌日に乏尿が出現し,急性腎不全に進行した。入院時61kgあった体重が,血管造影時には57kgに減少していた.
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