Japanese
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特集 動悸の全体像を把握する
他の症候を伴う場合
めまい感を伴う動悸
Palpitation Episodes with Dizziness
山本 光利
1
1香川県立中央病院神経内科
pp.512-513
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901199
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- Abstract 文献概要
■器質性神経疾患の除外(CTは必ずしも第一段階の検査ではない)
めまい;神経症状の有無の確認,めまいの性質と眼振の有無のチェック.循環器検査;心電図で異常のないことの確認.
■めまい感(dizziness)を来す疾患で神経学的検査ではっきりとした所見を認めない場合,神経症状および基礎疾患がなければまず筋緊張性頭痛によるもの(新国際分類では緊張型頭痛)と考える.本症では大部分は肩,頸の凝りを伴い,これが強くなるとめまい感を生じ,さらに悪化すると交感神経系の緊張状態が破綻を来して,動悸や震え,過呼吸症候群などを生じる.
■治療予後の説明;よくなるものであることの説明は不可欠である.
■薬剤の説明;症状の急性発現時の対応の仕方の説明は患者の救急車利用を減らすことに貢献できる.
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