総合外来 当直医読本
20日間の便秘を主訴に受診した女性
今 明秀
1
1青森県公立野辺地病院外科
pp.266-267
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901135
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■直腸・肛門領域の疾患には,痔核,裂肛,痔瘻,肛門周囲膿瘍,潰瘍性大腸炎などの他,直腸脱や直腸・肛門管癌など日常よく遭遇する病変がある.各種画像診断技術が発達した現在においてもこの領域の疾患に対して,直腸診に勝る診断法はない.
■直腸・肛門疾患は「痔疾」として軽視されてきたが,このことが悪性疾患や重要な炎症性疾患の診断を誤る原因となっている.
■特に直腸・肛門管癌は最近40年間に男性で約7倍,女性で約6倍と著しく増加しており,見落としてはならない重要な疾患である.
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