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特集 下肢病変を診る
トピックス
日本靴医学会の活動状況
Activities of the Japanese Society for Study of Medical Footwear
加倉井 周一
1
1東京大学附属病院リハビリテーション部
pp.1106-1107
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901040
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■学会の成り立ち
日本靴医学会という学会をご存じであろうか?最近履物・靴に関する国民の関心が高まっている.その背景には,生活様式に連れてどんどん変化するわが国の履物,外反母趾に代表される足趾変形の発生頻度が高まり,しかも窮屈でヒールの高い靴との因果関係が取り沙汰されていること,適切な履物を選択することが自分たちの活動に大いに関係するなど相対的な知識の向上がみられることを指摘したい.一方,変形が著明な場合には靴型装具と呼ばれる特殊靴が主として整形外科医により処方されている.
靴に関するまとまった会合は鈴木良平教授(長崎大学整形外科)のもとに東京で開催された第1回日本靴医学研究会(1987)を嚆矢とする.鈴木会長はプログラム巻頭言の中で,これまで日本の医師が靴に対して無関心であったことを反省するとともに,今後の研究テーマとして,①よい靴の製作の基礎となる足の生体工学的な研究,②足の健康を守り増進するための履物の意義,③スポーツシューズ,小児靴などを幅広く取り上げることにより,この会が国民の健康と福祉に貢献することを期待したいと述べられた.
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