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特集 リンパ節腫脹の臨床
炎症性疾患によるリンパ節腫脹
細菌性疾患―結核を中心に
Lymphadenopathy Caused by Bacterial Disease
浅川 三男
1
1札幌医科大学第3内科
pp.704-706
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900918
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■肺門リンパ節腫脹は結核の初感染に引き続いて起こるが,肺癌,サルコイドーシスなどとの鑑別を要する.ツベルクリン反応(ツ反)が陽性であること,ならびにX線写真やCTで初感染病巣を確認する.
■ツ反は一般診断用で陰性の場合は確認診断用で再検する.
■頸部リンパ節結核は,多数のリンパ節が同時に腫脹するが,一般に疼痛,発赤,局所熱などの炎症所見に乏しい.触診による診断は必ずしも容易ではなく,最終診断にはリンパ節生検を要する.
■肺内病巣の確認にはCTが最も有用である.
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