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特集 見逃されている軽い意識障害
Editorial
軽い意識障害の臨床
Clinical Problems of Mild Disturbance of Consciousness
高木 誠
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.593-594
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900886
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- Abstract 文献概要
意識障害はこれまでにも多くの医学雑誌で特集テーマとして取り上げられてきたが,そこでは主に昏睡をはじめとした重い意識障害に対する臨床的アプローチが論じられてきた.しかし,臨床の現場では,重い意識障害より軽い意識障害の患者に遭遇することが多い.特に高齢患者では,軽い意識障害はありふれた症状の1つであるとも言えよう.にもかかわらず,軽い意識障害は臨床的にしばしば見逃され,患者の予後に深刻な影響を与えていることも少なくない.本特集ではこれまで踏み込んで議論されることの少なかった軽い意識障害に焦点をあて,その臨床的アプローチの方法論を提示することがねらいである.
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