特集 「シマウマ探し」に陥らない―まれな疾患をどこまで追うか
Key Articles
伴 信太郎
1
1川崎医科大学総合臨床医学
pp.156
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900749
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1. Griner PF,et al. Selection and interpretation of diagnostic tests and procedures : Principles and applications. Ann Intern Med 94 : 553-600,1981
この論文は,出版後1年間に10,000部以上の別刷の請求があったという.診断をするにあたって検査や診断手技をどのように適用すべきかについての原理・原則を述べている.診断への論理的アプローチの基礎を学ぶのにぜひ目を通しておくべき論文と言えよう.
ここには,検査前確率,検査の感度,特異度,検査後の陽性適中率,陰性適中率など日常臨床の場で診断を行うにあたってぜひ知っておかねばならない概念がわかりやすく解説されている.また例題も用意されていて,ある疾患を除外診断をするためには,その疾患を診断するための感度の高い検査を選択すべきであり,確定診断には特異度の高い検査を選択すべきであることなども理解できるようになる.
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