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特集 症状からみた汎用医薬品の副作用
Editorial
症状からみた汎用医薬品の副作用
Symptomatic Aspect of Adverse Reactions of Drugs Widely Used
高橋 隆一
1
Ryuichi Takahashi
1
1国立東京第二病院
pp.472
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900449
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カンファレンスや回診などの折に若い医師たちと話していると,医薬品の効能について知っていても副作用についての知識に乏しいと感ずることが多い.筆者がアンケート調査を行った成績でもその点が明らかになっている.そのため医薬品の使用中に副作用を認めても気付かずに使用を続けて悪化したり,副作用症状に対して更に他剤を追加したりして症状をより複雑にしていることが少なくない.しかし,「日本医薬品集」に記載されている膨大な種類の医薬品の副作用を覚えることは不可能である.また副作用についての従来の成書をみると,医薬品別に副作用が記載されていることが多いため臨床医にとっては利用しにくく日常の診療には役に立ち難い.汎用されている医薬品についての副作用を知ることは臨床医として必要なので,症状からみた医薬品の副作用についてまとめてみたい.
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