当直医読本
口腔内に所見のない咽頭痛は急性喉頭蓋炎を疑え
仲本 昌一
1
Masakazu Nakamoto
1
1沖縄県立中部病院救命救急センター
pp.60-61
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900323
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トピックス 急性喉頭蓋炎は,1940年代にアメリカで小児例が相次いで報告されて以来,小児の疾患と考えられていた.しかし,最近になって成人例が少なからず報告され,必ずしもstridor (喘鳴)や呼吸困難を伴うものではなく,むしろ咽頭痛・嚥下障害を主訴に救急外来や一般外来を訪れることが多い.初診時,咽頭炎などとして見逃され上気道閉塞を起こすこともあり,一般内科医・救急医が見逃してはならない疾患の1つである.
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