Japanese
English
JIM Lecture
めまいを理解する
Clinical Approaches to Vertigo Patients
高北 晋一
1
Shinichi Takagita
1
1京都大学耳鼻咽喉科
pp.736-740
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900236
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
臨床医にとり,めまいはどうしても敬遠しがちな訴えである.めまいと一言で言っても,多様な感覚を漠然と表現した言葉にすぎず,実際どのような症状をめまいと表現しているのか見きわめる最初の段階でつまずいてしまうことが多い.めまいは,その強さとは無関係に,生命に関わる疾患が潜んでいる場合から,不定愁訴のひとつにすぎない場合まで,疾患の危険度にもかなり幅があり,診療の際,重大な疾患を見逃してはいないだろうかと常に不安にかられてしまう.また,内科(神経内科,循環器内科,内分泌内科,心療内科),耳鼻科,眼科,脳神経外科,整形外科,精神科など多くの科にまたがる疾患に関わる症状で,どこまで専門的知識が必要なのかわからないまま,患者に臨まねばならないことも多い.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.