今月の主題 First-line検査
一般症状からみたFirst-line検査
めまい
井之口 昭
1
,
小宗 静男
1
1九州大学医学部耳鼻咽喉科
pp.674-676
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902669
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●めまい患者の初診時には,耳鼻咽喉科,一般内科,整形外科的検査を行い,末梢前庭性の障害か中枢性の障害かをまず鑑別することが大切である.
●鼓膜所見より中耳疾患の有無を検索する.
●聴力検査から伝音性,感音性難聴の有無を鑑別する.
●体平衡検査で平衡障害の有無を,眼振検査でめまいが末梢性か中枢性かを鑑別する.
●第Ⅷ神経を除く脳神経,小脳症状の有無を検討する.意識障害があれば末梢性ではない.
●内科的検査から,全身疾患に伴うめまいの可能性を検討する.最近は,うつ病,心身症による心因性めまいも増えている.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.