今月の主題 内科コモンプロブレム
めまい
亀井 徹正
1
1茅ヶ崎徳洲会総合病院内科
pp.598-601
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100754
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ポイント
めまいは病歴から4つの型に分類される.回転型,失神型,動揺型,および非特異的めまいである.めまいの病巣診断,原因診断にも病歴が非常に有用である.
まず最初に行うべきは,危険なめまいを見分けることで,失神型めまいのうち心原性のもの,回転型めまいのうち脳血管障害がそれにあたる.
回転型めまいでは,頭位変換試験が良性発作性頭位めまいの診断に有用であり,失神型のうち頻度の高い起立性低血圧,血管迷走神経反射の診断には起立試験がスクリーニングとして用いられる.
動揺型めまいでは家族歴,アルコール歴,薬剤歴と神経学的所見が重要である.非特異的めまいでは精神科的疾患の可能性を念頭に置く.
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