特集 足をみせて―靴下に隠れた重要所見
【各論】
足の冷え,ほてり―東洋医学的なアプローチ
松岡 角英
1,2
1南浜診療所
2ふさのくに家庭医療センター
キーワード:
西洋医学
,
東洋医学
,
気血水
,
漢方
,
鍼灸
Keyword:
西洋医学
,
東洋医学
,
気血水
,
漢方
,
鍼灸
pp.211-216
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103138
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体の他の部分は何ともないのに,足などの特定の部分だけ冷たく感じるものを「冷え」,温かく感じるものを「ほてり」といいます.実際に触ってみて皮膚温が冷たくなくても,本人が冷えていると自覚すれば「冷え」,皮膚温が温かくなくても,本人が温まっていると自覚すれば「ほてり」であるといえます.「冷え・ほてり」はさまざまな(西洋医学的)疾患に合併するものもありますが,特定の疾患もないのに「冷え・ほてり」を局所に感じる人が多くいます.実際の医療現場では,これらの症状に対応するのに苦労することが多いのではないでしょうか.
西洋医学には,残念ながら体を温めたり冷やしたりする治療法がほとんどありません.一方で東洋医学(J1)には,体を温めたり冷やしたりする治療法があり,むしろそれを得意としています.
本稿ではこの「冷え・ほてり」の症状で,特に「足」に現れたものに対して,西洋医学的(除外)診断も踏まえた東洋医学的なアプローチについて解説していきます.
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