特集 血液疾患ブラッシュアップ
【スペシャル・アーティクル】
DIC治療―最近の進歩
前田 重信
1
1福井県立病院救命救急センター
キーワード:
DIC(Disseminated Intravascular Coagulation)
,
診断
,
治療
,
ガイドライン
Keyword:
DIC(Disseminated Intravascular Coagulation)
,
診断
,
治療
,
ガイドライン
pp.242-245
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102783
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Disseminated Intravascular Coagulation(DIC:汎発性血管内凝固亢進症)とは,血管内のフィブリンが中小血管内の血栓を引き起こし結果的に臓器障害をきたす,全身の血液凝固活性亢進状態を特徴とする症候群である.その結果血小板,凝固因子が過剰に消費され重篤な出血を引き起こすことがある.最近は診断において,臨床症状や臨床所見がなくても,高い精度でDICを診断できるような検査が存在している.
治療では,原因疾患治療はもちろんだが,最近になり,リコンビナントプロテインC(rAPC;Xigris)の効果が疑問視されたり,トロンボモジュリン(TM;リコモジュリンⓇ)の効果が期待できる報告が出てきている.
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