総合外来
SSRIの投与直後に1日2回救急車で救急受診した症例
石川 博康
1,2
1中通リハビリテーション病院 精神科
2公立米内沢総合病院 精神科
pp.942-943
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102696
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◆選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の使用により,若年者の自殺リスクを高めるとの警告が2003年頃よりなされ,今日では成人でも同様のリスクが指摘されている1).Activation syndrome(以下AS, 賦活症候群と訳される)は,上記警告と相まって注目されるようになった概念で,自殺・自傷に進展し得る抗うつ薬の行動毒性を指す2).ASは,精神症状を急激に動揺・悪化させることで患者の予約外受診や救急受診を誘発することがあり,総合診療においても重要な概念だと考えられる.
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