オバマ政権下の米国プライマリ・ケア事情[9]
生活習慣病とプライマリ・ケア
北野 正躬
pp.706-709
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101999
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米国は世界1位の医療費を消費しているにもかかわらず,平均寿命は世界46位,乳児死亡率も同42位(死亡率が低い順)と,先進国のなかでは下位に甘んじています.そこにはさまざまな原因が考えられますが,近年プライマリ・ケアの段階においては,生活習慣の改善が対策として強調されるようになりました.とくに,諸病の根源をなす喫煙と肥満を生み出す生活環境の改善こそが国民の健康改善に,ひいては医療費の節減につながる最も大切な政策であることが強調されてきました1,2).
今回は,米国における生活習慣病事情をお伝えしたいと思います.
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