特集 プロの技としての身体診察
【プロが見落とさないsign】
Carnett's sign
武田 多一
1
1三重大学医学部付属病院救急科・救急部
pp.222-223
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101646
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Case
患者:6歳,女児.
主訴:腹痛.
現病歴:夜,突然「お腹が痛い」といい出した.小児で語彙が限られており,便意があることに同じ表現を使うこともあり,食べ過ぎて痛いのか,下痢で痛いのか,腹膜炎で痛いのか,話だけでは理解できない.とりあえず「どんなふうに痛いの?」と尋ねると,起きたり寝たりする時に痛いという.
身体診察でCarnett's sign陽性を確認し,ほかに腹腔内臓器症状や所見を認めず,経過観察として翌朝には軽快していた.
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