Japanese
English
短報
Restless Legs Syndromeの2症例
Two Cases of Restless Legs Syndrome
堀口 淳
1,2
Jun Horiguchi
1,2
1国立療養所西香川病院精神科
2現在:愛媛大学医学部神経精神科学教室
1Department of Psychiatry, Nishikagawa Byoin National Sanatorium
2Department of Neuropsychiatry, Ehime Univcrsity School of Medicine
pp.835-837
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204185
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I.緒言
Restless legs syndromeは主に下肢に出現する異常感覚で,夜間入眠期に出現し,しばしば下肢筋群のミオクローヌスを伴い,両下肢の独特のむずがゆさのために強い不快感や焦燥感を生じ睡眠障害を来すことが多い。Ekbom1)が命名したこのrestless legs syndromeの病因は今日なお不明である。著者らはこれまでに本症候群について3編2〜4)6症例を本誌上などに報告し,本症候群の症候が抗精神病薬服用中の患者にしばしば認められるアカシジアの症候に極めて類似することに着目し,この観点からの臨床研究を行っている。今回著者はrestless legs syndromeを呈した鉄欠乏性貧血を合併する多発神経炎症例およびアマンタジン投与中の純粋アキネジア症例を経験し,鉄剤の投与や少量のクロナゼパムの投与が有効であったので報告する。
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