EBM時代の生薬・方剤の使い方 [第11回・方剤編]
半夏厚朴湯
岩崎 鋼
1
Kou Iwasaki
1
1東北大学大学院医学系研究科先進漢方治療医学講座
pp.987-989
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101070
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出典
半夏厚朴湯は,『金匱要略』1)(J1)にみられる処方で,同書婦人雑病脈証弁治二十二ノ五,「咽中如有炙臠」症の治法に用いられている.その原文は「婦人咽中如有炙臠,半夏厚朴湯主之(女性が,喉に炙った肉がつかえるようだというのは半夏厚朴湯で治療する)」とあるのみである.原文によれば,その構成は半夏一升,厚朴三両,茯苓四両,生姜五両,乾蘇葉二両であって,現代のエキス剤の構成は半夏6g,厚朴3g,茯苓5g,生姜1g,蘇葉2gなどとなっている.用法は,原著によれば水七升をもって煮て四升を取り,分温四服,日に三服,夜に一服するとあるが,エキス剤では1日7.5gを三分服させている.
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