となりの総合診療部 16
亀田メディカルセンター総合診療教育部
西野 洋
1
1亀田メディカルセンター
pp.338-339
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100279
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歴史と概要
亀田メディカルセンターの総合診療教育部は,初期研修プログラムのコアとして2004年4月に発足した.亀田ではスーパーローテート方式による初期研修を長年行ってきたが,内科研修については若干の問題を抱えていた.そのひとつが,大病院にありがちな内科の細分化(循環器,呼吸器,消化器,血液,内分泌,腎臓,神経,膠原病,感染症)により,短期間ローテーションでの内科全般の研修が困難なことであった.以前には,「総合内科」を設置し,初期研修医の内科研修の中核としていたが,指導医の異動に伴い発展的に解消された経緯があった.しかし,臨床研修(初期研修)の必修化を迎えて,亀田の初期研修のさらなるレベルアップのために,総合内科的ローテーションが不可欠と結論し,2004年4月に総合診療教育部と名前を新たに発足した.
「教育」という名前を意図的に入れたのは,教育を主たる目的とする部署であることを宣言するためであった.また,「診療科」とせず「部」となっているが,これは一診療科としての総合診療科ではなく,いろいろな診療科と横断的に連絡をとるcross functional teamとしての特色を明確にするために使用した.
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