Japanese
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特集 私の行っている縫合と吻合の手技・1
腎実質の縫合法
Techniques of renal parenchymal suture
井口 正典
1
Masanori Iguchi
1
1市立貝塚病院泌尿器科
キーワード:
腎実質縫合
,
腎切石術
,
腎部分切除術
Keyword:
腎実質縫合
,
腎切石術
,
腎部分切除術
pp.861-870
発行日 2002年10月20日
Published Date 2002/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903627
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腎実質縫合は腎部分切除術,腎外傷後の腎の修復などに利用される。その目的は腎実質からの出血の止血であることは言うまでもないが,腎実質縫合によって機能ネフロン数が減少し,術後腎機能障害を招来することを念頭に置く必要がある。また腎の切開部位や損傷部位によって腎実質の縫合法は異なってくる。本稿では腎実質縫合を必要とする代表的手術である腎切石術と腎部分切除術の腎縫合法のポイントとなる手技を紹介する。これらの手技を腎外傷などの腎修復手術に応用していただきたいが,手技の基本は腎実質縫合による腎機能障害をいかに少なく,かつ完全な止血が得られる縫合を臨機応変に考えることにある。
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