病院めぐり
トヨタ記念病院泌尿器科
前田 真—
pp.979
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902466
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当院はトヨタ自動車設立の翌年の昭和13年に会社診療所としてスタートした。昭和17年に病床数37床のトヨタ病院が開設され,昭和37年には病床数285床の病院を新築した。しかし,これも老朽化が進んだため,昭和62年にトヨタ自動車設立50周年記念事業として,清流矢作川の川辺に名称もトヨタ記念病院と改め新築移転し,現在に至っている。現在の規模は38診療科,513床,常勤医師(研修医を含む)92名である。会社立の病院のため各工場の診療所への医師の派遣,産業医活動,海外渡航者に対する予防注射や現地訪問活動,従業員タイム診療など一般病院にはない活動も行っている。また,病院稼働日は工場の稼働日との関係から,一般病院とはかなり異なっている(祝日もオープンすることが多く,土曜日も隔週で行っており,年間稼働日は公立病院より多い)。さらに,従業員だけでなく地域住民の利用も可能であり,年々その割合は増加している。現在では外来患者数の60%,入院患者数の70%はトヨタ健康保険以外の患者となっている。
トヨタ記念病院の前身であるトヨタ病院に泌尿器科が誕生したのは昭和42年7月であり,初代の科部長は篠田 孝先生である。
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