小さな工夫
半経皮的尿管ステント留置の際の工夫
猪股 出
1
1水戸赤十字病院泌尿器科
pp.790-791
発行日 1998年9月20日
Published Date 1998/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902422
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経皮的にダブルピッグテイル(以下,D-J)の尿管ステントを留置する際の第1の難問は,腎盂に入ったガイドワイヤーを直に腎盂尿管移行部・尿管へ誘導することである。通常の場合,尿管に誘導できたガイドワイヤーを膀胱へ進行させることにはさほど苦労しない。第2の難問はD-Jをガイドワイヤーに沿って押し込む際に,尿管狭窄性病変部の抵抗によって皮下と尿管下端の間でD-Jが進まなくなることである1)。第3の難問はD-Jの位置の判断,調整がしづらいことである。筆者はX線透視下にガイドワイヤーを経皮的に膀胱まで入れて,その後は経尿道的にD-Jを留置している。いわば半経皮的にD-Jを留置しているので,その際の小さな工夫を含めて紹介する。
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