小さな工夫
尿管ステント挿入困難時の工夫
貫井 昭徳
1
,
森田 辰男
1
1自治医科大学腎泌尿器外科学講座
pp.518-519
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102073
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尿管ステントの留置においては,軟性膀胱尿道鏡(電子スコープやファイバースコープ。以下,軟性鏡)が有用であり1),多くの施設の外来で軟性鏡下にこれらの処置が行われていると思われる。われわれも仰臥位で軟性鏡補助下に尿管内にガイドワイヤーを挿入し,軟性鏡のみ抜去した後にopen endの尿管ステントをガイドワイヤーに被せて透視下に挿入している。
しかしながら,尿管の通過障害が高度である場合,ガイドワイヤーは腎盂まで通過していたとしても尿管ステントが通過障害部を越えて挿入できないことがある。このようなとき,尿管ステントを押し込もうとしても膀胱内で尿管ステントが彎曲してしまい,尿管ステントの先端に力が十分に伝わらないことがある。
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