Japanese
English
特集 インポテンス—最近の治療法
5.静脈性インポテンスに対する手術療法
Surgical Treatment of Venous Impotence
高崎 登
1
,
平井 景
1
Noboru Takasaki
1
,
Kei Hirai
1
1大阪医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Osaka Medical College
キーワード:
静脈性インポテンス
,
手術療法
Keyword:
静脈性インポテンス
,
手術療法
pp.647-653
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901006
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はじめに
勃起は陰茎海綿体への血液の流入量と流出量のバランスの変化によって起こる。すなわち,陰茎海綿体洞への血液流入により海綿体洞の拡張が起こり,この拡張によって海綿体より流出している静脈が圧迫され,陰茎流出路の抵抗が高まって勃起が起こる。静脈性インポテンスとは,主として陰茎海綿体の機能に障害があり,陰茎血流の流出路の抵抗が高まらないために勃起が起こらないものをいう。静脈性インポテンスの治療としては,理想的には陰茎海綿体機能を改善することであろうが,現在のところその方法はない。したがって,その治療は対症療法として人工的に陰茎からの血液流出路に抵抗を高める手法がとられている。そこで,静脈性インポテンスに対する手術療法およびその問題点について述べる。
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