特集 夜間頻尿に対する治療戦略―クリニカルイナーシャからの解放
〈夜間頻尿に関連する疾患〉
認知機能障害と夜間頻尿との関連
榊原 隆次
1
1脳神経内科津田沼
キーワード:
認知症
,
かくれ脳梗塞
,
白質型多発性脳梗塞
,
過活動膀胱
,
レヴィ小体型認知症
,
夜間多尿
Keyword:
認知症
,
かくれ脳梗塞
,
白質型多発性脳梗塞
,
過活動膀胱
,
レヴィ小体型認知症
,
夜間多尿
pp.136-141
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208011
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▶ポイント
・認知症の3大原因疾患〔かくれ脳梗塞(WMD),アルツハイマー病(AD),レヴィ小体型認知症(DLB)/パーキンソン病(PD)〕は,中枢性に過活動膀胱(OAB)を来す.
・DLB/PDは中枢性に夜間多尿を来し,WMDは全身性に夜間多尿を合併する可能性がある.
・中枢性コリン作動薬のOAB増悪は少ない.抗コリン薬は認知症増悪の懸念がある.
・不眠は不安症によることが多く,高齢者では穏やかな薬から開始するとよい.
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