特集 落ち着け,慌てるな! 泌尿器外傷マネジメント
〈各論―腎外傷〉
腎外傷の治療
田村 芳美
1
,
石尾 典子
1
,
清水 孝倫
1
,
根井 翼
1
1渋川医療センター泌尿器科
キーワード:
腎外傷
,
non-operative management
,
NOM
,
operative management
,
OM
Keyword:
腎外傷
,
non-operative management
,
NOM
,
operative management
,
OM
pp.1080-1086
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207974
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▶ポイント
・循環動態が落ち着いていれば,損傷度や受傷原因のみならず小児も含めて,NOMの適応である.
・遷延する尿溢流に対する治療選択は,処置の利点・欠点も理解したうえで症例ごとに十分に検討する.経カテーテル動脈塞栓術(TAE)の適応は画像所見や全身状態のみならず,抗凝固療法薬内服の有無・施設の画像下治療(IVR)施行体制なども考慮して決定する.
・持続的な血行動態不安定,AAST分類GradeⅤの血管損傷または穿通性外傷,NOMの破綻,腎盂尿管移行部(UPJ)断裂はOMの適応である.
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