特集 限局性前立腺癌診療バイブル―このへんでキッチリと前立腺癌診療の“あたりまえ”を整理しよう!
企画にあたって
限局性前立腺癌診療バイブル―このへんでキッチリと前立腺癌診療の“あたりまえ”を整理しよう!
杉元 幹史
1
1香川大学医学部泌尿器・副腎・腎移植外科
pp.769
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207663
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わが国でもPSA検査の普及,人口の高齢化,食生活の変化によって前立腺癌患者は増加しています.われわれが継続して行ってきた啓発活動によって,前立腺癌に対する世間の関心が高まったことも大きな要因でしょう.もはや前立腺癌はcommon disease,国民病といっても過言ではないと思います.当然,われわれ泌尿器科にとって,前立腺癌は実臨床の現場では避けては通れない悪性腫瘍のひとつです.
近年,インターネットやSNSの一般化によって,いつでもだれでもが欲しい情報に簡単にアクセスできる環境が整ってきました.このことが,医師と患者の関係に少なからず影響を及ぼすようになっています.すなわち,生半可なup dateされていない知識では患者からの信頼が得られないという厳しい時代になりました.われわれは試されています.そして今こそ真価が問われているのです.
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